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LVC 1870s The Oldest Oldest Celebration Package(Made in USA)
with the Sunset T-shirt and a weathhered canvas rucksuck.
2008AWリーバイスヨーロッパLVCスペシャルリミテッドエディション The Oldest Oldestです！！今現在サンフランシスコ リーバイス歴史資料室の所有する世界最古のジーンズ、通称はThe Oldest Oldest、年代は1875年(1875～1880) とされています。すなわち、リーバイスがリベット付き衣料品の特許(特許番号139121号)を取った1873年5月20日から 1年半後以降、7年以内という最初期の短い時間に製造さられたジーンズになります。 Nevada Jeans同様、米国ネヴァダ州で見つかった資料品ですが、このコンディションでみつかった理由としてはネヴァダ州の乾燥した環境と自然素材だったことの影響が強よく、今後ももし見つかる可能性があるとすれば、やはりネヴァダ州がもっとも可能性が高いといわれています。ネヴァダ州はもともと砂漠地帯で乾燥が激しく、病原菌などが繁殖しにくいので疫病などが流行りにくかった土地、19世紀半ばサクラメントでゴールドラッシュが始まり、その後ゴールドラッシュで沸いた米国の37州目(1864年)です。共和党エイブラハム リンカーンが再選を果たす8日前、 10月31日ハロウィーンの日に州成立、州が成立するには人口が満たなかったようですが、奴隷解放に同調する人々が多く、なんといっても銀鉱を持つ土地の魅力が準州から州へ格上げになった要因とも言われています。また、時間的な問題から汽車での郵送ではなく、当時まだ高価だった電報で莫大なコストをかけて州憲法を送らせ、成立させた、リンカーンが強引な手腕を象徴する州でもあります。そして今現在200もの炭鉱跡ゴーストタウンを抱え、ここ数年を見ているとジーンズラッシュといっても過言でないぐらい19世紀のジーンズが発掘されています。
2007年にリーバイスがニューヨークの古着ブローカーから買い受けた資料品を忠実に再現した作品で、このジーンズをリーバイスが入手する(前)世界最古のジーンズ、NevadaJeans（1880～1885）をリーバイスがEbay で46,521ドルで壮絶な入札戦の末、落札し話題を呼んだのが6年前、2001年5月。今回の買取価格は正式には発表されていませんが、Nebada Jeansが価格のモデルケースになってしまっているためNevada Jeansの価格46,521ドルよりは高かったと言われています。実は当初、NevadaがE-bayに出品されるに当たり、リーバイスは鑑定書を依頼しています。そのため何人かの鑑定人がすでに予想価格を出していたのですが、その予想価格は25.000から30.000ドルだったといわれています。リーバイスとしてはどうしても手に入れたい品だったため、競り合いの結果予想外の出費を負って落札、さらにその後の適正価格まで決めてしまったことになります。ちなみにNevaJeans の出品開始価格25.000ドルはその前にリーバイスが古着ディーラーから買った当時の世界最古のJeans、CalicoMine Jeansの購入価格です。
実質上リーバイス初のジーンズは1873年にの5月20日に特許を取得して、天然インディゴの生地で生産されています。あくまでも個人的な意見ですが、1873年生産分は、どのぐらい売れるかビジネス的に不透明だったのと、残りが約半年しか残っていなかったためほとんど生産されていないものだと思っています。さらに翌年1874もビジネスマンであったリーバイであれば、在庫を抱える危険を犯すわけがありません。受注分とプラス少しの在庫で生産はとどまったのではないでしょうか。当時サンフランシスコのみで展開し始めた事業でいきなり何千本単位で生産したとはとても思えません。どんなビジネスでもある程度軌道に乗せるまでは慎重になるのは当然のことだと思います。したがって、個人的にはおそらくこのジーンズ以上古い資料品を見つけられる可能性はものすごく少ないと思っています。確立から考えれば、1880(Nevada)と同年代の物を3本見つけるのに対して 1875(The Oldest Oldest)は1本、それ以前は0.01本ではないでしょうか。 CDや本、なにがしかのヒット商品であっても初版や最初期のものは生産数が少ないのと同じだと思います。 1906年のサンフランシスコ大震災以前の資料をなくしているリーバイスとしては、生産量まではハッキリと把握できないはずですが、おそらく私と同じ見解だと思っています。
この資料品ですが、名前を見ていただいてもお分かりのとおりリーバイス歴史資料室は英語での最上級のThe Oldest (最も古い)にもう一つOldestをつけています。要するに、本当に最も古いジーンズであることは間違いありません。ただし、当時の生地の仕入先であったニューハンプシャー州Amoskeag社の資料では1875年までリーバイスに卸していた生地は天然インディゴの物だったと記載されているようです。すなわちリーバイス初のジーンズの条件は天然インディゴが使用されていることになります。この資料品はすでに合成インディゴが使用されているため、最初期のジーンズと同じディテールを持ちながら1875年とされている理由です。
限定数は世界限定278本、NevadaJeansの限定501本に対してかなり少なく感じますが、本当に欲しい方用の限定商品なので、むしろそのぐらいの方がいいのかもしれません。今回は専用バッグとリーバイス最初のTシャツ用タグSunsetタグをつけたヘンリーネックTシャツが付属するパッケージになっています。
NevadaJeansでは内側が全て処理されていていましたが、このモデルは未処理のままの状態をリアルに再現、縦糸のインディゴと横糸の白糸が無造作に“ボサボサ”となっていて、糸の染めぐあいなども手にとって見ていただけるので、ジーンズ好きには嬉しい限り、とてもキレイな“藍色”を楽しんでいただけると思います。コンディションはこの年代のものとしてはこれ以上望めないコンディションで、リペアはバックポケットのほんの1部のみ、内側からあて布を付けてミシンでタタキを入れています。実は19世紀のジーンズはたまに発見されても、カットオフされていたり、片面しかなかったり、という感じで完璧に全てのパーツが残っているものはほとんど出てきません。あの極上のコンディションといわれたNevadaでさえも、右足に T字型に傷があります。もちろんリペアしてありますが、当時リペアしたものではなく後からディラーがリペアした可能性が高いのだそうです。この資料品に関してはほぼ奇跡的に完璧な状態で見つかり歴史資料室としてもこれ以上の資料品に出会うことは今後も難しいと考えているようです。
商売道具の作業着として使われたジーンズらしく、シッカリ使い込まれ、ゴシゴシ洗われ、大切にされたジーンズという印象を受ける資料品ですが、オーナーと一緒に年輪を刻み込んでいます。ベルトループのなかった時代ですので、今現在2インチ(1インチ2.54cmX2= 約5.08cm)縮むとされていますが、当時は“ほんの少し大きめを選ぶ”と言う感じの認識だったのではないでしょうか、ウェストバンドには少しキツメで穿きはじめて横に伸びた感じの横線が入っています。古い写真などからも伺えるとおり、ウェストに食い込ませるように穿いていた人が多かった時代ならではだと思います。それに対して、ヒゲは真っ直ぐ直線で横に伸びる感じではなく、少しだぶついた感じで穿いたとき特有の波打つ感じのひげの出方です。当時は作業着として、作業場で穿いて、作業場に脱いでいく物でしたので、中にもう1枚穿いている場合が多く、ウェストから下はユッタリと動きやすく作られています。ちなみに、旧炭鉱跡で昔のジーンズが見つかるのには、炭鉱を立ち去る際にそのままおきっぱなしで帰ってしまう人が多かったからです。 ヒザはしゃがんだときに当然ストレスがかかる部分ですので、インディゴ色を残さない感じにまでなり、むしろ脇のインディゴの色残りを引き立てる感じになっています。もちろん強引に穿き込んだわけではありませんが、かなりシッカリとアタリの付いたジーンズへ仕上がっています。付属のTシャツも炭鉱で働いていた人が使っていた物をイメージした加工が施されています。バッグはカーキ色のリュック型で革とリベットで補強されています。片側の革のストラップが切れてしまっているので、後からカスタマイズしてヒモを付け替えた感じに仕上げられています。ディテールですが、リベットはPAT MAY 1873 L.S＆CO S.Fパテントリベット、パッチはこのジーンズの5年後の製品NevadaJeans と同じようにシンチの真ん中に付きます。当然1886年以前の製品ですので有名な馬が2頭でジーンズを引っ張る絵のツーホースパッチではなく、染みこんだ鹿革のタン色のものが使われています。シンチの裏はセルビッチがついて巻き込んで縫う手間を省略しています。サスペンダーボタンは打ち込み型、金具を打ち込む、そして処理にはほつれない生地の端（セルビッチ）を使う、丈夫な衣料品を作ろうという意気込みガ感じられます。ちなみにセルビッチはセルフエッジからの日本発信の造語です。昔の日本人がレモネードと外国人が言っているのを聞いてラムネだと勘違いしてラムネが誕生したようなものでしょうか。逆にほつれにくい部分はキリッパ、もちろんステッチも２重になっていますのでほつれることはありません、まさにこれこそアメリカ！！合理的にほつれ安ところにはセルビッチ、ほつれる心配がないところはキリッパ、わかりやすいというか、ソコまで徹底していればむしろ好感が持てます。
もうひとつ特徴的なのは、ジーンズの定義としてよく上げられるものにバックヨークがあります。コレは通常腰からのヒップラインが横から見たときに“＼”なりますが、普通のボトムの場合、ダーツといってウェストバンド下を内側に生地をV字状につまんで縫い付けてフィットさせます。ジーンズはダーツの代わりに別のパネルを縫い付けて腰からのカーブをフィットさせます、コレがバックヨークです。もちろんこのジーンズも同じようにバックヨークがあるのですが、なんと！！さらにウェストバンドに織り込むようにタックのようになっています！！もちろん先にも述べたようにバックヨークはジーンズの定義のひとつでこの年代に確立されたディテールです。初期のころのリーバイスの試行錯誤がこういった部分にもうかがい知れます。セルビッチは白、縫製は全て白糸でミシンのテンションはかなり細かめ、針運びにもかなりの特徴があります。一番わかりやすい部分はやはりアーキュエイトステッチ、当然１本針が使用されているため、２本のステッチが並行ではなく、ゆがんだ形の味わいのあるアーキュエイトが描かれています。その他シンチバックの付け方などどういう風に針を運んだかを見るだけでもかなり面白いと思います。ロックミシンを全く使っていないディテールで、全て1台のミシンで仕上げられています。ウォッチポケットは細長いものが使われ、通常の懐中時計が入る大きさには見えません。おそらく、もともとは懐中時計を入れるというコンセプトではなく、小物用、程度の意味合いだったのでしょう。かなり原始的なディテールで、糸は白のみ、ミシンは１台、材料は、デニム、リベット、ボタン、シンチ用金具、パッチ用革のみです！！ジーンズを愛でながらお酒が飲める方、寝言で“それは洗っちゃダメ！！”と叫んだことのある方専用ジーンズです。
●ゴールドラッシュの5年後の1853年。リーバイ・ストラウス社の創始者、リーバイ・ストラウスはサンフランシスコに到着しました。リーバイが金鉱掘りになるべくサンフランシスコへ来たのではなく、金鉱掘りを始めとしたワーカーたちに頑丈な衣料を提供することを目的としたのは、ジーンズの発展にとって有意義なことでした。彼はサンフランシスコに到着するや東部から調達した衣料や雑貨を販売するのと同時にテントに用いられた頑丈なキャンバス地でパンツを商品化していきます。それらの生地は,ニューハンプシャー州のアモスケイグ社から仕入れており、生地だけでも販売していたことがリベットを打ち込んだ頑丈なパンツ、すなわちジーンズの誕生を促したのです。
1856年、リーバイに遅れること３年の時を経て、ジーンズ史に金字塔を打ち立てるもうひとりの重要人物、素朴な野心家、ヤコブ・デイビス（ジェーコブ・ユーフィス）が夢と希望をポケットに詰め込みサンフランシスコの地に足を踏み入れます。色々な経歴を経て、１８６６年、デイビスはリーバイ・ストラウス社から仕入れたズック生地で馬用ブランケットや荷馬車のカバー、テントなどを仕立てるようになります。そして1870年10月、２ロール目のズック生地をリーバイ・ストラウス社から仕入れました, これがジーンズの原形の素材となるとも知らずに……。その年も押し詰まった12月のある日、デイビスの元に一人の女性が訪れ、特に
ポケットの縫い目がほつれてしまうと伝えて、きこりの夫のために頑丈なズボンを注文しました。デイビスは手元にあった１０オンスの綾織ズック生地でズボンを縫製しました。ポケットはいつものように糸で縫われましたが、完成後、たまたまテーブルの上に 馬用ブランケット制作に使用するリベットが転がっていました。リベットを象徴とするジーンズの原形が誕生した記念すべき瞬間です！！リベットを見てポケットを補強するために打ち込むことを考案します。出来あがりは1871年1月に成ったそうです。デイビスがリリースしたリベットを打ち付けたズック地のズボンは好評となり注文が相次ました。価格―3ドル（当時としてはかなり高かったはずです） 1871年１月―4本の注文、1871年2月―10本の注文、1871年3月―測量隊の作業着に12本納。１８７１年～１８７２年の冬には、毛布で裏打ちした防寒用のズボンも制作。１８７２年６月までに２００本以上のズボンを制作。しかしデイビスはひとつの悩みを抱えます。それは同じようなズボンをいつ誰が作り出すとも限らないという商才が投げ掛ける疑問でした。ヤコブはこれを盗用されぬよう、 1872年、防護策として特許出願を決意。彼の名で出願を行うこと、必要諸経費６８ドルの捻出、この2点を話に乗りそうで、しかも資金を豊富に持つ、生地の仕入れ先であるリーバイ・ストラウス社に手紙をしたため、共同での特許取得を打診。それは明らかに英語が未だ不得手な移民の人物が書いた手紙でした。差出人はヤコブ・Ｗ・デイビス。手紙と一緒に２本のパンツのサンプルも添えられています。受け取ったリーバイス社の経営陣は、やがて巨万の富を築くことになるパンツを前に手紙の内容を審議します。同じく商才に長けたフロンティアーズ・マンであったリーバイは、リベット付き衣料の輝かしい将来を見抜き、デイビスの申し出を、条件は“販売権を半分譲渡すること”で受諾し、翌１８７３年５月２０日特許権を獲得。リーバイスの象徴、アキュエイトステッチも生み出されました。
現在使用されている衣料品の商標としては最も古いものとされるこのアキュエイトステッチは、ロッキーマウンテンの鷲をモチーフにしたという逸話も残されていますが、サンフランシスコ大地震による資料消失により、この説を証明することは できません。しかし、西部開拓のシンボルとして生まれたジーンズのモチーフの誕生逸話としてはロマンを感じさせる重要な説とは言えないでしょうか。サンフランシスコのフレモントストリートのリーバイ・ストラウス社の工場では、リベット付き・衣料の製造が開始され、デイビスは初代工場長として就任します。今日、世界でもっとも愛されている衣服の原型はこのころ完成されました。当時の呼び名は「パンタルーズ」で特許は取っていますが、一般的な呼び名は「ウエスト・オーバーオールズ」。そしてかなり太めの作業ズボンでした。 501の原型であるこのジーンズは、すなわちジーンズの原点でもあります。
[生産国]
Made in USA
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